2016年2月29日 (月)
PAGE: 1 / 2
リバースモーゲージ、家族信託…相続で困らない資産の受け継ぎ方

リバースモーゲージ、家族信託…
相続で困らない
資産の受け継ぎ方

実家は親のものなのだから、まずは親の暮らしを豊かにするためにしっかり活用してもらいたい。でも、いざその家を相続することになったら、もめごとなく引き継ぎたい。そんな子どもとして自然な願いをかなえるための、金融商品や仕組みが整いつつある。注目されるサービス・制度を紹介しよう

実家を担保に資金を借り入れ、リバースモーゲージで老後を豊かに

担保内で自由に借り入れ、死亡時に家を売って返済

実家の親が健在な場合、親が自宅以外に大きな資産を持っていないと老後の生活費が不足しないか心配なケースも多いだろう。そこで活用を検討したいのがリバースモーゲージだ。

リバースモーゲージとは自宅を担保に必要なときにその都度資金を借り入れ、死亡時に相続人が家を売るなどして返済する制度のこと。初めにまとめて借りて月々返済する住宅ローンとは逆の動きなのでこの名がついている。

自宅しか資産のない高齢者でも、家を売却せずに必要な資金を調達できる仕組みとして、普及が期待されているローン商品の一つだ。

利息組み入れ型リバースモーゲージ(みずほ銀行の場合)
月々の返済がなく
利用可能額が年々アップ

リバースモーゲージは都市銀行をはじめ多くの金融機関が扱っているが、一般的なのは自宅の担保評価額の範囲内で借り入れ、月々の元利金の返済はしないタイプだ。

例えばみずほ銀行の「みずほプライムエイジ」は自宅の担保評価額以内で貸越極度額を設定。極度額の10~50%を利用可能額として、その範囲内で趣味の資金や旅行費用などを自由に借り入れできる仕組みだ。

利用できるのは55歳以上の人で、利用可能額は年齢とともに上がっていく。金利は変動型で利息が毎月元金に組み入れられ、月々の返済負担は発生しない。借入金は使い道が自由な「フリー口」と、リフォームや老人ホームへの入居資金など使途が明確な「目的口」に分かれ、前者のほうがやや金利が高い。借り入れは銀行窓口で手続きする。このタイプのメリットは月々の返済負担がないことだが、利息が元金に組み入れられる分、借入残高が増える。

自宅を担保に借り入れるホームエクイティローン
使った分だけ利息払い、相続対策にも活用できる

東京スター銀行の「充実人生」は借り入れたお金が口座に振り込まれ、そこから実際に使った分だけ利息がかかる「預金連動型」だ。

このタイプは月々の利息支払いが発生するが、元金は返済する必要がない。そのため住宅ローンの借り換えに利用し、返済負担を軽減することもできる。また借りたお金を預金口座に入れておくだけで使わなければ利息負担は発生しない。そのため自宅を現金化して、子どもへの相続分配資金としてプールすることも可能だ。500万円から利用できるので、対象者が幅広い。

いずれのタイプも借り入れの限度額(極度額)は自宅の担保評価額に応じて毎年見直される。借入残高が限度額を超えた場合は、超えた分を一括返済しなければならないので注意が必要だ。

預金連動型リバースモーゲージ(東京スター銀行の場合)
相続についてもっと知りたいなら

関連する対策タイプ

親子で相続対策を進めるために

家族の連絡帳

家族の連絡帳
年齢とともに心配になる親のこと。親も子世帯の経済面や暮らしを気遣っています。
「家族の連絡帳」をプリントアウトして、書き出すことから親子のコミュニケーションを始めてみませんか?親子がよく話し合うことでそれぞれの悩みが解決するかもしれません。
実家の相続対策を詳しく紹介

「親と実家」を考える本

表紙サンプル
表紙サンプル
目次サンプル
実家の相続対策に役立つ

カタログ請求のご案内

建築会社や不動産会社が作成しているカタログは、商品やサービスの紹介だけでなく相続にかかわる一般的な知識も得られるものもある。無料で請求できるので、会社名やカタログ名で気になるものがあれば取り寄せて、プラン選びに役立てよう。
※こちらのサイトで紹介しているカタログは『「親と実家」を考える本』にも掲載されています。下の『「親と実家」を考える本』のカタログ請求画面から、お好きなカタログをご請求ください。